2016年12月30日、恒例の年末の餅つき。全部で7臼搗いた。白餅1臼、粟餅1臼、草餅2臼、栃餅2臼、黍餅1臼。娘の伴侶に手伝ってもらって完了できた。始めたのは9時半、終了は午後2時。途中餅米が蒸せるのにしばらく待つことはあるが、ほぼ働きずめである。搗いて丸めての繰り返し。ときどきできあがりのお餅を食べながらの半日だった。
どれもそうだが、搗き終わって臼から出すとき、栃餅はものすごく延びる。一気に持ち上げないと出てこない。周りでみんなが笑う。
餅米と混ぜた穀類の割合は下記の通り;
白餅(餅米2升)、粟餅(餅米1.5升+粟1.5升)、草餅(餅米2.5升+ヨモギ7握り)、栃餅(餅米1.5升+栃1.5升)、黍餅(餅米1.5升+タカキビ5合)。黍餅は餅の中に黍が粒として残る。
粟とタカキビは我が家の畑で、ヨモギは春に摘んで冷凍してあった、栃は知り合いからいただいた。栃餅と粟餅は懐かしいととても喜ばれる。
(畑のタカキビ)
キビにはイネ科キビ属の「キビ(黍)」とイネ科モロコシ属の「モロコシ(和名;タカキビ)」との二つがあることを連れ合いに教えてもらう。単なるキビはここらあたりでは「ズリキビ」と言うらしい。黄色の実を付けて穂から外すのは足で踏めばオーケー。タカキビの方は紫がかった紅色(あるいは紅色がかった紫色)の実を付けて、穂から外すのに穂を持って筵に叩きつけるようなことをしなければならずやっかいだと、これも聞いた話。ズリキビは昔は名田庄でも作っていたらしいが最近はあまり見ないということである。
栃餅は日が経っても柔らかく、反対に粟餅は直ぐに固くなる。草餅はその中間くらいか。
(粟餅)
(草餅と粟餅)
(栃餅)
(黍餅、これだけ伸し餅にする)
正月三が日は毎朝小さく切った餅を柔らく湯がいて仏さまにも神さまにもお餅を供える。