2017年最初の山行は比良山系の蛇谷ヶ峰(902m)になった。1月7日、地元の友人と熊川宿駐車場に7時半に待ち合わせて、303号から旧朽木村を通る367号に入り、朽木の「てんくう温泉」に車を止めて衣装を整える。参加者の一人が冬用の山靴、スノーシュ、ストックを新調した冬山デビーだったので、あまり雪はなかったが一応スノーシュも担いで登り始める。
実は、Hは元旦早々から風邪がこじれて寝込む羽目になり、この日もいまだ咳や痰が絶えず、前夜もぐっすりとは行かない睡眠時間だったが、半分掛けのつもりで家を出た。歩けばなんとかなるだろう、むしろ山に来た方が病気も吹っ飛ぶだろうと。
温泉施設周辺にはロッジもあり、宿泊客もいる。舗装道路から「→登山口」の標識に従って少し降りて大きな吊り橋を渡る。蛇谷ヶ峰には雪のあるときに2回来ているが歩き始めに雪のないのは初めてでしかもいま歩いているところは初めて通るところなので、景色がずいぶん違う。登山道に階段が丁寧についているのも初めて知った。
ここは雪のあるときに2回来ているが歩き始めに雪のないのは初めてで景色がずいぶん違う。
空は真っ青、100%の天気である。頂上まで0.5mと案内板にあるカツラ谷の出合(813m)で眺望が一気に開ける。白いやが見える、白山だと声が上がる。こんなにきれいに見えるのなら大きなカメラを持ってくればと良かったと思ったが、いまのデジカメの性能は捨てたものでないので、木の幹を支店にしてカメラを固定して精一杯の望遠で白山を写した。
カツラ谷の出合から頂上までは、一歩ごとに展望が広がっていくと言っても間違いないくらいの、幸福な登りで、白山が下に広がる琵琶湖のちょうど北の端の真上に位置しているように見える。
歩いて2時間半ほどで到着。途中休んだし、2時間半もガイドブックの時間より早い。心配していた身体の状態も問題なし。来て良かった。頂上からは360度の眺めを楽しんだ。伊吹山が直ぐ近くに見える。目をこらすと恵那山も見える。南に位置する武奈ヶ岳の頂上には、双眼鏡で覗くと人が立って動いているのが分かる。なんと言って白山が見るのが本当に嬉しい。
我々の直ぐあとの登頂された方に頼んで3人の集合写真を撮って貰う。
下山中、全部で10人くらいの人に会ったのか。降りてから「てんくう温泉」に入り正月最初の山は、雪が少なかったことが唯一残念だったが、良き山行であった。