久しぶりに一人で山に行った。この年になると一人は危ないと思っているのでできるだけそうしないようにしているが、声をかけた3人がことごとく都合が悪く、あとは面倒なので一人で行くことにした。 紅葉のきれいな山だった。
滋賀県石田川ダムから武奈ヶ嶽(865m)を往復した。
同じく滋賀県の比良山系にも武奈ヶ岳(1214m)があるが、どういうわけか「だけ」の漢字が異なっている。前者は湖北武奈ヶ嶽と呼ばれることもあるとウィキペディにある。武奈ヶ嶽のほうは残念ながら三角点がない。
本当は武奈ヶ嶽でなく三重嶽に行くつもりだったが、石田川ダムに着くと通行止めの看板があり、この程度の看板だとたいがい無視して車を入れるのだが、すぐ先を工事車両が走っていて、これはまずいと通行止めに従うことにした。従って良かった。登っている途中なんども発破の音を聞いた。
杉林の中ジグザグに登る。広い杉林なので下りに迷いそうだと思いベタベタに赤のビニールテープを付けていった。おかげで帰り本当に安心して下りられた。1時間半ほどで赤岩山(三等三角点、750.1m)に着く。
ここから武奈ヶ嶽まで1.3kmと表示があった。武奈ヶ嶽までは緩やかな上りの稜線を行く。ここでも途中テープを付けていった。視界が開けてくる。地図を持ってこなかったので遠くの山は何なのか分からない。
紅葉はピークを過ぎて晩秋の趣になっている。それでも青空に色づいた山の木々はとても美しい。
一人の山は心配と言えば心配だが、たまにはいいものである。武奈ヶ嶽到着10時半。ダムから歩き始めて2時間だった。本日最初行く予定だった三重嶽は遙か向こうにある。何度も登っているので、今日は止めにしてここから下りることにした。
時間はたっぷりあるので、寝転がって空を眺める。青い空が広がっている。もう何年も山に来ている。そのうち来られなくなるだろう。
下りはベタベタに付けた赤いテープのおかげで安心して下りられた。
往復4時間ほどの山だった。洪水調節と不特定利水を目的の石田川ダムには水は全くなかった。
帰宅して午後は畑仕事をした。