第30回名田庄多聞の会


名田庄多聞の会を始めたのは10年前の20051210日であった。多いに聞いて多いに語る、講演を一方的に聴くのでなく、聞いた後の話し合いを重要視してやってきた。講演時間は1時間から1時間半、その後の質疑応答も同じくらいの時間を取っている。参加者は大部分が地元の人、旧名田庄村の人がほとんどである。一回の参加者は、少ないときは5人のときもあったが、たいていは10人から20人。この事業はちゃんとした町の生涯学習事業のいっかんなので、講演される方には、実費の旅費+宿泊費のほか、3万円の講演料を払っている。講演料はここ10年間一定で、どなたが来られても変わることがない。後の質疑応答も含めてすべて録音し、小生がそれをテープ起こししている。録音されるのなら行きませんと言われた先生がこれまで一人だけおられた。テープ起こししたものは印刷物となって県下の公民館の図書館にある。

これまで会に参加された方は「後の話し合いがたのしいね」と言ってくださる。講師の先生方も「良いことを聞かせてもらいました」と、言われる。会の趣旨は間違っていなかったと思っている。

(これまでの概要は下記のURLから見てください)

https://picasaweb.google.com/101298553402995750315/2015620

第30回名田庄多聞の会2

 今回は記念すべき第30回であった。「革仕事の原点は西部劇 アメリカからスペインへ」と題して革作家の保田芳文さんから話を聞いた。革作家になったのは幼いころから見ていた西部劇が原点である、ということだったが、その思い入れの半端でないこと、好きなことというのはこれほどまでになるのかと深い感銘を受けた。本物の革を求めてアメリカに行く。西部劇の中でも特にマカロニウエスタンにぞっこんなので、撮影現場のスペインに行く。往年の映画の数々の名場面は保田さんの頭の中にしっかり刻み込まれているので、現地に行くと目にした風景と映画の名場面が重なってくる。かつて名優たちがいた場所に自分を置いて同じ方から写真を撮って、映画の場面と撮った写真を上下に重ねてみせる。異なっているのは人物だけであとはまったく同じに見える。好きというのはこのことかと思った。

第30回名田庄多聞の会1

往年の名女優のメールアドレスをたまたま見つけてメールをしたら返信があり、「わたしの一番美しい(だったと思う)ときを知っている方からメールをいただき感謝しています」と返信が来る。なんどかメールのやり取りをしているうちに、その女優が参加するイベントに来ないかとお誘いのメールが来る。保田さんはイベント現地でその女優と会ってもうこれで本望だなどと思う。

いや、はちゃめちゃというか、情熱的というか、狂気というか、誠にもってすばらしいの一言に尽きる。そんな方の話は尽きることはなかったが、そして質問もいっぱいあったが、いちおう時間が来て締めとなった。会場には革作家としても保田さんの作品が回された。それらは超一流であることを最後に記して今回の名田庄多聞の会の報告終了。

 



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早川 博信

早川 博信

 

一念発起のホームページ開設です。なぜか、プロフィールにその詳細があります。カテゴリは様々ですが、楽しんでもらえればハッピーです。


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