4月12日、快晴。大野市の奥、上大納(かみおおの)の岩谷山へ山岳会の9名と行った。中竜鉱山があったがもうだいぶ前に閉山になっている。駐車場に車を止めて歩き始める。7時半。
急な尾根に取り付いて登る。踏み跡がある。どうやら駐車場に止めてあった愛知県の車の方々の跡のようである。ステップが切られている状態で、歩くのが楽だった。途中雪の溶けたところにイワウチワのかわいいピンクの花を一日見る。9年前Mさんといっしょに来たのを鮮明に思い出した。
30分ほどで799mの三角点。たっぷりの雪。急な尾根を続き歩き始めて2時間半ほどで1119mに着く。けっこう辛かった。天気は抜群、荒島岳、モッカ平の縫ケ原山(1317m)、人形山(1131m)、白山御前峰の右に大汝山、別山に三の峰。昨日は雨、明日は雨の予報、その間の快晴はわれわれのためにあるような天気である。ストックをつないで測った木の周りの穴は3mあった。
ここから頂上までの登りは緩やかで少し楽になる。雪庇が谷側に崩れかかっている。これだけの雪が溶けて下の川に流れる。
頂上手前で男性2名女性4名の中高年のパーティに出会い、ステップのお礼を言う。頂上10時45分。3時間強かかった。昼食。
11時半に下山開始。9年前下りた尾根を下りる。ほとんど登りのない下り一方の尾根で快調に下りる。
この尾根は林道に沿って流れる谷川に下りることは分かっていたので、それも小さな流れだから容易に道に出られるだろうと思っていたら、なんと下には水を満々とたたえたダムがあるではないか。
一番馬力のあるNが真っ先に登り返し、ダムの水を避ける尾根を見つけに行ってくれた。ピーと笛の音、こっちらにおいでという合図で、それにしたがってみんな後を付けていく。4,5の幅の深さは膝下の渡渉箇所が見つかりそこを渡って林道に出ることが出来た。このダムは国土地理院の地図にも出ていなく、最後に緊張を強いられる山行となった。それでもなんでも山に行けば楽しいので、みんな大満足の一日だった。