<カラス>
小型の耕耘機で畑を耕していると、後ろから3,4mの間隔を空けてカラスがついてくる。起こした土になにか食べるものがあるに違いない。せっせとついばんでいる。振り返ってカラスを見るがなにも反応がない。「こら!」を言ったら飛び去った。
<ミミズ、カエル>
スギナが跋扈して野菜を育てるのに大きな障害になっている。機械で起こすと根が切れて、切れた根すべてからスギナが増えるので機械で耕すことはできない。スギナを取り除くにはスコップで起こして一本ずつ抜いていくしかない。広い畑なのに仕方ない。ああ!。
今の時期、そんな作業をしていると、土の中に潜んでいたミミズやカエルの住処に遭遇することがある。スコップで切り取った断面に(地表面から4,5cm下のところ)、我が身だけのスペースを確保して潜んでいるミミズやカエルを見る。本当に、彼ら自身の形だけの空間を作ってそこに潜んでいるのである。なんと窮屈なことか!と見たときは思うが、当事者はどうなのか分からない。上も下も左も右も土だらけで、そこに押し込まれたようにしてミミズとカエルがいる。ひと冬をこのような窮屈なかっこうで、ずっと生存していたのか。ミミズやカエルでなくてよかったと、つくづく思った。