遠見尾根-唐松山荘-祖父谷コースで-祖母谷温泉
2013年7月20日;
福井を午後3時に出る。メンバーは小生も含めて福井山岳会の5名。女性2名、男性3名(70歳まじか)。糸魚川ICで下りて148号を南下。道の駅”白馬”に午後6時前に着く。道の駅の端にテントを張って寝る。
7月21日;
白馬五竜スキー場のゴンドラが7時半始発なのでそれに乗る(もう少し早くから運転して欲しい!!)。終点でリフトに乗り換えて地蔵の頭のすぐ下まで乗り物だった。
本日の予定は遠見尾根を登って白岳まで、そこから大黒山を経て唐松山荘まで行く。乗り物を下りていきなり登りで、小遠見山までの辛かったこと。徐々に暑さと荷物の重さになれてくる。荷物と言っても小屋泊まりなので13kgほどなのだが、それが重い。
中遠見山あたりから五竜岳が大きく見えてくる。鞍部にある五竜山荘も見える。
男のうち元気な2人が先に行って五竜を往復すると言うので、2人と3人の組に分かれた。ところどころに雪渓。雪渓の上を歩くときは風が心地よい。
白岳までは、長かったけれど、危険なことはなかった。登山道の両側に花が咲いている。可憐で可愛くて心がなごむ。
白岳について下を見ると先に行った2人がいるではないか。五竜を往復したのならすごい速さだと「どうだった!」と大声で聞くと、どうやら行くのは止めたらしい。あとで小屋で聞いた話では、五竜への道を見て、ここを行ったのでは、これはそのあと唐松まで行くのが非常に大変(時間がかかり、疲労も大きい)と思い、止めたという。正しい判断だったですね。
白岳から唐松までは、最初はのんびりと歩いていたが、岩稜になってからは、時々遭難碑もあって(もっとも冬や春の時期の遭難だが)、緊張した。「転落注意」の札を写した時は、本当に転落して遺品のカメラにこの写真が写っていた、などとなるのでないかとよからぬことを考えた。
歩き始めてから7時間半ほどで小屋に着く。
みんなで生ビール(850円)で乾杯。唐松小屋は水が有料で500mlのミネラルウオータが300円だった。泊まり客は50,60人くらいだったろうか。晩飯まで、持って来た自家製の果実酒で一杯やっていた。いい気分であった。山荘の主の中川さんに明日の下山ルートの注意を聞く。途中2箇所、雪渓をトラバースしなければならないが、昨日今日とチェソーで切断して広く開けてあるから、まず問題はないでしょうと言うことだった。祖父谷コースは長いので、人によっては8時間から10時間かかるから、注意していくようにと。
22日;
5時からの朝食。5時半には出発した。本日は長いので、500mLのミネラルウオータを2本買った。薄いガス。視界は数10mか。テン場を通って下る。トラバースになり、最初の小さな雪渓。しっかりと切ってある。ガレ場を横切りながら2番目の雪渓。大きく切ってあり廊下状になっている。これなら安心して渡れると、目にしたときすぐに思った。
しかし、雪渓は無事通過したが、その後のガレ場のトラバースには何度も緊張を強いられた。このままずり落ちたらどこまで落ちるのかと、下を見ながら横切ったところが何ヶ所もあった。
餓鬼山に向かう尾根と合流してからは滑落の危険性はなくなったが、途中の道の長かったこと!!。特に、餓鬼山を越えるのが、いつになったら頂上に着くのかと思うほど、長かった。昔の昭文社の地図では祖母谷温泉まで6時間半になっているが、これは昔は餓鬼山をトラバースするコースだったからで、いまはまともに登って下りる。標高差も200m以上あり、暑い中地獄であった。地獄の中の餓鬼山か。ただし、昔のトラバースするコースでは滑落して死亡する事故があったので、新しく山越えの道を作ってくれたのだから文句を言ったのでは罰が当たる。
餓鬼山で下山コースの半分、唐松山荘から6km、4時間かかった。ここから6km下りる。
下山道が祖父谷と出会い、そこからは沢沿いの道を下った。ここもいやらしい道だった。沢に落ちても死にはしないが相当な怪我をすることになる。最後まで気を抜けなかった。
少し雨が落ち始めて祖母谷温泉に着いた。午後1時を過ぎていた。着くのを待っていたように、その後は大雨になった。小雨を待って露天風呂へ。言うことなし!(建物の左側下に露天風呂)
ここでも生ビールをいただいた。長い道中の山の最後の素敵な夜だった。
山行記録ありがとうございます。楽しかった山行を思い出しながら読ませていただきました。緊張の連続でしたが、それも楽しい思い出ですね。果実酒、とっても美味しかったです。いろいろありがとうございました。
餓鬼山から祖父谷出会いまでの記録があればもっとよかったとKさんからのコメント。読み返してみてたしかにと反省しました。それにしても、本格的なちゃんとした山行でした。よかった!
赤い小屋が可愛いですね。
白い氷の写真が一番親しみを感じました。
こちらはもっと真っ白ですが、毎日見ているものは親しく感じるんですね。
危険なところも結構多かったみたいですが、楽しそうで良かった!