昨年の12月に緑内障の手術をして術後の経過は順調なのだが、養生の条件が厳しく、重いものを持ってはいけない、激しい運動はだめだ、目にゴミや汚いものを入れないように、など。山に行く条件がことごとくこれに引っかかる。それでも登山は止みがたく、これくらいなら良いかと4kgほどから始め、その結果は問題がなかったので、本日も極力荷物は軽くして来た。
本日のコースは石川県との県境にある谷峠から県境尾根に登り、尾根を辿って1073mまで。同行者はM田、N井、J地の3名。コースはM田さんが『県境をゆく』(かつて山岳会が発行した本)を読んでいて面白そうだと選んだと聞いた。小生には初めて歩くところ。
M田さんと福井で合流して谷峠トンネル手前の駐車スペースへ。8時過ぎに着いた。すでにN井さんとJ地さんは来ていた。
トンネル上の林道に上り尾根を目指す。
少し行くと古い電話ボックスがあった。ここから林道を外れ雪の斜面に取り付く。9時、杉林の中の急登を登り広い斜面にでる、9時22分だった。
そこから県境稜線へ登る。白山が正面に大きく現れる。9時50分。この斜面から県境稜線に出る途中、真っ白な斜面を真っ白の兎が駆け抜けた。かわいく美しかった。みんな「逃げなくても良いのに」「もっと見たかった」と嘆くこと。
取立山から見るよりはるかに雄大な白山である、下の谷からすべて見えるからだろう。感動、今日一日こんな白山と一緒だった。雄大な景色にみんな大満足。
最初のピーク1011mに10時に着く。昼食をとるために雪面を四角く堀り下げた跡があった。3,4人のパーティーと思える跡だった。
適当な堅さの雪、広い尾根を行く。
一旦下って
一箇所、尾根の狭いところで雪が消えていてほんのちょっと藪を漕いだ。
登り返しを繰り返し、
(最期の登り)
1073mへ11時10分に着く。
ここにも昼食用の四角のくぼみが作られていた。ありがたくお借りした。
最初の予定では更にこの先1時間かかる1166mまでであったが、みんなここで満足ということで昼食・終了となった。
30分ほど休んで帰路につく。白山はますますさえて輝きを増したように見える。
こんなすばらしい白山は初めてだった。
帰りは昔の谷峠まで足を伸ばしそこから林道を辿って駐車場所まで戻る。
林道はけっこう長かった。今にも崩れ落ちそうな雪に慎重になる。
下に2時に着く。本日の行動時間は8時間。大満足の一日だった。