今年の登り納めの山は、山岳会の仲間、MさんとTさん、それに小生(H)の3人で、余呉湖の北、余呉トレイルと最近は呼ぶらしいが、そこの大黒山(892m)から妙理山(902m)までとなった。
二人と新疋田駅で合流して(7時15分)椿坂集落へ向かう。集落内の寺院の横にHの車を止めて、Mさんの車で椿坂峠へ。峠から大黒山(892m)に登り、妙理山を経て椿坂集落に下りてくる予定なので車を下山予定地に置いたのである。
365号の椿坂トンネルを抜けて下りたすぐのところ、旧道の通行止め柵の前のスペースに車を置く。ここから峠まで歩いて山に入る。8時25分だった。
まず大黒山(三等三角点、891.6m)へ。階段を上り始めて間もなく大きなブナの木が一本あった。最初の登り30分ほどの急傾斜に参ってしまう。細いU字状の登山道が延々と上に延びている。沢山の落ち葉でふかふかの道、その下に霜柱が立って踏むとシャリシャリと音がして崩れる。
途中で緩やかになり大黒山についた。9時半、下から1時間ほどであった。山名を示す看板は浮き彫りで刻まれていてなかなかの力作である。
頂上から南に下がり妙理山を目指す。すぐに細い尾根になるが、ブナの倒木が道を塞ぐ形で倒れている。二本の倒木があると、その倒れている方向が逆になっているのが面白い。尾根を挟むように両側にそれぞれ一本ずつ倒れている。
山頂を出てから1時間ほどで素晴らしいブナ林になる。多分炭焼きで切り倒されそののち生長したのであろう比較的細いブナ林(ブナの二次林)が現れる。様々に曲がった木をみんな面白がる。
11時、大きな鉄塔について軽い食事を取る。敦賀の海が見える。岩籠山、野坂岳、雲谷山など確認できた。
休憩後、気持ちのいいブナ林を快調に歩いていたら高度がどんどん下がるのでこれはおかしいとMさんがGPSで確認すると、妙理山に向かう尾根ではなかった。781mの三角点(これは確認できなかったが)から西側に下りる尾根に入ったようだ。地図を見ても自然とそっちに行きそうな地形である。100mほど登り返し正しい尾根に入る。
このコースは所々、適切な位置にビニールの色テープが付けてありそれを見ながら歩くことができる。振り返ると朝登った大黒山が遙か向こうに見える。
妙理山(三等三角点、901.6m)への最後の登り、これがきつかった。急で岩が出ていてうっかりすると滑落しかねない。生木であることを確認してそれを掴んで一歩ずつ登る。とても下りには使えないコースであった。13時10分、妙理山につく。三等三角点があった。
下りも慎重に尾根を外さないように、付いているテープを見ながら下りる。椿が生い茂った林の中に登山道が下っている。きっと地元の人が維持管理してくれているのだろう。放っておいたらいっぺんに道はふさがってしまう。道を空けるために木を切った,その断面にニコニコマークの絵が描かれていた。遊び心の作業に乾杯である。朝車を置いたお寺の横に2時50分に着いた。
MさんのYAMAPによると、行動時間 5 時間 54 分。休憩時間 1 時間 0 分。合計時間 6 時間 54 分。9.9kmとあった。数百メートルの登り返しが数回あったので、年末の登り納めの山としてはハードな山行になった。大満足である。