縫ヶ原山、福井山岳会例会登山、2018年3月17日


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2018年3月17日、福井山岳会の3月例会登山は大野市の奥、モッカ平にある縫ヶ原山(1317m)であった。福井土木事務所に10名が集まった。朝の6時、2台の車に分乗して出発する。

今年は嶺北が大雪で、大野からかつての和泉村に至る国道158号線は、「佛御前滝洞門スノーシェッド」付近で雪崩があり、夜間は今(3月17日現在)でも通行止めになっている。通行できるのが午前7時から夕方の6時までで、われわれの車も勝原の手前で止まった。しばらくすると動き始め、いまは閉山の中竜鉱山の上大納に向かう。上大納に7時半頃着いた。三坂谷に沿った道をしばらく行くと除雪が終わっていた。終点に車を止める。両側の雪の高さはまだ人の背丈を超えるほどである。

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各自それぞれ山登りの格好に整え歩き始める。8時。快晴。しばらく谷沿いの道を歩く。山の斜面にある杉は枝打ちされてきれいに伸びている。数100m程歩き本日取り付く尾根の下に来る。2万5千分の地図の道の上に557mと記されている地点あたり。見上げるとかなりの傾斜の尾根である。ここで全員アイゼンを着けた。

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空には雲ひとつない。深い青空が広がっている。どんどん高度を稼ぎ、結構厳しい登りだったがなんとかみんなといっしょに行けて、1時間ほどで最初の休憩。

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このあたりから少し傾斜が緩くなってきた。葉を落とした木の小枝にしっかりとエビのシッポ、霧氷が付いている。空はあくまでも青く高い。940mのピークに9時半頃着いた。右手に白山と別山が見える。更に少し右の遠くに乗鞍岳・御嶽山、これらの山の下に天女の羽衣のような雲が横に細く広がっている。左奥には本日の目的地の縫ヶ原山の頂上が見える。

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(白山と別山)

このピークから下がって918mの鞍部。ここから登って小さなピーク。この先、稜線尾根に出るまでに馬の背のような痩せたところがあり、そこに中途半端に雪が付いているので、崩壊すると危ないからとN井さんはロープを出してくれた。ひとりずつ恐る恐る渡る。

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再び急傾斜の尾根を登る。今度はブロック状に崩れた雪が現れ、それを乗り越え、いったん少し下がりやり過ごす。あとは1193mの稜線ピークまで登るだけ。最後はこちら側に出っ張った2m近くの雪庇を切り崩し(K尾さんの仕事)、やっと1193mに出た。3時間半ほどかかった。ここまで来ると頂上は近い。

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(雪庇を乗り越える)

ゆるやかな広い稜線をみんな左側の雪庇に気をつけながら心弾んで頂上を目指す。霧氷がきれいだし、空は青いし、歩きは楽だし、もうハッピーそのものとなっていた。頂上には12時に着いた。ちょうど4時間かかった。風があるので昼食は下がった風のないところでとなった。今日のために買ったタコ足状しがみつき三脚にカメラを付けて記念撮影をした。

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(左奥は、荒島岳)

 

昼食
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下りは上りのときにお世話になったロープも使わず通り過ごすことができた。上りのときには堅かった雪も下りでは腐り始めだいぶ足を取られたが、下りる段にはおもしろいくらい。スピードも付くので、2時間半ほどで下に着いた。終日青空、楽しく気持ちの良い一日、もう何も言うことなしであった。

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(この雪もそのうち崩落するだろう)

最後に本日のルートを。

縫ヶ原山GPS図面
(この図は友人のKさんからいただいた)



Author

早川 博信

早川 博信

 

一念発起のホームページ開設です。なぜか、プロフィールにその詳細があります。カテゴリは様々ですが、楽しんでもらえればハッピーです。


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