野坂岳の西側の山、なかなかの登りでした。(2017年2月19日)


 野坂岳の、谷を挟んだ西側に南北に延びている尾根があり、その尾根上に三角点がふたつある。539.8m682.3mである。これまで2回、第一回目はもうはるか昔、その次は9年前の20083月に、野坂岳の方からぐるりと回ってこの尾根を降りた。今回はこれを下から登ろうということにした。しかし、最初から言ってくならば、野坂岳までとても行けるとは思っていなかったし、行くつもりもなかった。会の大先輩が言うように、「山は遠くかつ高くなっている」からである。

野坂岳の裏の山(ルート)

 JR粟野駅に8時集合。福井から増永さん、工藤さん、カズさん。ここで登山衣装を整えて(スパッツを着けたり、スノシューを担いだりといろいろ)歩き始める。高速道路の高架の下で雪が出てきて(10cmはあった)、ここからスノシューを履く。小さな谷にかかった鉄のむき出しの橋を渡り向こう岸に。川沿いの道を上流に向かって歩き、目的の尾根にどこから取り付こうかと探す。雪は重い。 

取り付きの傾斜があまり急でないところを見つけてそこから登り始めるが、すぐに厳しい傾きになる。斜面より谷に入った方が雪が多いので、そこを行くことになった。この谷の登りが大変だった。

谷を上る

標高差で100m以上あるところをなんとか登り切る。ここから西に進み、南に下がり(実際は上りが続いている)480mほどの小さなこぶ状のピークを上って下りて、再び登り、やっと主稜線にたどり着く。10時半を回っていた。

主稜線で

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このあたりから野坂岳の裏側の大きな姿を見ることができるようになる。尾根は南北に真っ直ぐに伸びていて、傾斜もゆるやかで広い。敦賀湾も見える。野坂岳を左に見ながら、青い空ものぞき、山に来た楽しさが強くなる。

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前方の黒いピークまでかなどと言いながら歩く。ラッセルはたいしたことないが交代で繰り返して進む。12時前になっても目的の682mmで届かないので、先にあるのははっきり見えていたが、また、多分20分もかからないとは思ったが、ここでやめようかとなり、本日の登りは終了した。昼食時間は20分ほど。集合写真を撮って下山を開始する。

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野坂岳からぐるりとまわり、今いるところまで続いている尾根がはっきり見える。なんと長いことか、昔、よくぞ、歩いたと思う。

野坂岳から

下りはやはり楽、とても楽。登りの時よりも話が弾んでいるのがわかる。みんなよく喋る。登りの時には気がつかなかった美浜側の海がすぐ下に見える。敦賀湾にフェリーがゆっくりと入り、接岸するところまで見えた。

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登りで苦労した急傾斜の谷の下りでは、みんなつぼ足になって下りた。

谷を下る

3時前に粟野駅に帰ってきた。まだ山に行けるのだと確認できた山行であった。

 



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早川 博信

早川 博信

 

一念発起のホームページ開設です。なぜか、プロフィールにその詳細があります。カテゴリは様々ですが、楽しんでもらえればハッピーです。


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